2017年04月25日
斎場というのは、火葬を行うための場所のことです。火葬だけではなく、葬儀を執り行うことのできるスペースが用意されていることもあります。各地方に点在していて、通常は自宅から近い場所を選択します。多くの斎場では、友引の日は休館日になっていることはあまり知られていません。
友引というのは、六曜の一種であって、その名の通りに友をあの世に引き連れていってしまう可能性があるということで、この日に葬儀を執り行うことは避けられているわけです。いわゆる迷信の類ではありますが、六曜はカレンダーにも記載されている通りに日本人の生活の中に入り込んでいます。
特にお年寄りはこうした迷信を信じる傾向が強く、この日に葬儀を執り行うのはもってのほかだと言う人がいまだに多いわけです。ですから、全国的にこの日は休館日になっています。ただ、友引の日にでも葬儀や火葬をしてもらいたい場合は多いことでしょう。その場合は、事前に予約をすることで対応をしてもらえる場合もあります。
小規模な施設なら、比較的話は聞いてもらいやすくなります。完全に諦めてしまう必要はないでしょう。また、近年は若者を中心にして、六曜を重要視しない傾向も出てきました。
そもそも六曜が何なのか理解していない人も多いのが現状です。ですから、中には縁起が悪いという日にでも通常通りに稼働している場所も見つけられます。さらに言えば、今後は六曜もあまり気にされなくなっていくことと予想されています。
引っ越しの世界などではすでに六曜はあまり気にされなくなってきています。仏滅の日にでも引っ越し業者は通常営業していますし、顧客からの予約が縁起が悪い日に集中することもあります。葬儀会社や斎場も同じような感じになっていくというのは、ごくごく自然な流れなのではないでしょうか。
そもそも六曜は中国から入ってきた概念であって、日本古来のものではありません。また、仏教ともあまり関係がないので、仏教スタイルの葬儀では本来的にあまり気にする必要がないとも言えます。ですから、この日に火葬をしたとしても親不孝になるわけではありませんし、その後何かトラブルが起こるということもありません。単なる風習や心理的な問題であって、気にしなければ何も問題はないわけです。ただ、施設にも休館日というのは必要ですから、現状のまま縁起の悪いとされている日を休館日にするのは悪いことではありません。むしろ理にかなっているとも言えます。
● 参考サイト
ビックリ仰天!葬儀に関するサイトといえば葬儀ToDoオフィシャルWEBSITE
www.sogitodo.org
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