斎場を東京都23区に公営の火葬が少ないわけ

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2017年04月27日

東京23区では火葬場が混雑して葬儀を行うのに待ち時間が起きているといいます。なぜかというと火葬場を併設した都市部の公営斎場が非常に人気なのに対し公営の火葬場がたった2箇所しかないからです。死亡者が多くなる2月などには火葬場不足は深刻になり、1週間先まで予約が取れないこともあります。

その間、遺体を安置しなければならないのですが、安置する「ご遺体ホテル」が登場しています。しかし公営が少ない分、民営の火葬場が全国的に比べ23区は割合を多く占めています。さて現在日本は火葬率がほぼ100%でです。

明治以降にまず都市部で東京へ人口が流入し、埋葬スペースの問題や、また故郷に遺体を持ち帰りたいという需要、伝染病予防の観点から都市部での火葬場が普及し広がりを見せ、昭和移行に地方にも火葬が広がっていきました。火葬場を新設すればいいという話は出てきますが、必ず住人の反対運動が起こります。したがって、火葬場の新設のためには公園などの公共サービスを住民対策として組み込み、結果として都市計画が10年、20年と長期化する傾向にあります。なかなかすぐに新設とはいかないきません。

住民の反対運動や土地の確保、さらに民営の炉数では十分なことから23区内の公営の火葬場の新設は難しいでしょう。さて、なぜ公営の斎場に殺到するかというと、一番の理由は安さにあります。火葬場併設タイプなので、出棺の際の移動費などもなく、葬儀自体をコンパクトにできるのが利点です。

一方で民営は式場使用料等で費用がかかる場合がほとんどです。実は民間の火葬は火葬と休憩室を合わせて公営の火葬する料金と同じくらいの価格になっています。なので、重要なのは火葬費用よりも式場使用料を抑えることなので、式場を公営斎場にすることで費用を抑えることができます。

そして、火葬場のない公営であれば、23区内には数多くあります。また、葬儀自体を家族葬や直葬など、コンパクトなものにすることでも費用を抑える事ができます。民営の火葬場は、荒川区の「町屋」、新宿区の「落合」、品川区の「桐ケ谷」、葛飾区の「四ツ木」、杉並区の「堀ノ内」、渋谷区の「代々幡」、板橋区の「戸田葬祭場」の7か所があります。

「戸田葬祭場」は、株式会社戸田葬祭場が運営し、それ以外の6カ所は東京博善株式会社が運営しています。納得のいく葬儀にするためにも、自分や両親が住んでいる地域ではどのような施設が利用できるのかを事前に調べておくと、いざというときに参考になるでしょう。

● 参考サイト
<葬儀アドバイス集>葬儀について紹介していく役に立つサイト
www.sogi-advicesyu.net
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